「チーム緑ヶ丘1207」支援プロジェクト通信 No.2


 

 沖縄の怒り・悔しさが胸に迫った
山梨県 緑ヶ丘活動報告DVD上映会&座談会をひらいて

 百万人署名運動・郡内地区連絡会(山梨県)は昨年12月12日、大月キリストの教会で第21回賛同人総会と「チーム緑ヶ丘1207活動報告」上映会を開催し、沖縄の基地の現実と菅政権に対する怒りを共有する場になりました。
 「チーム緑ヶ丘1207活動報告」は、米軍ヘリの部品が落下した緑ヶ丘保育園に子どもを通わせるお母さん・保育士さん・園長先生らの3年間の活動記録DVDです。上映会では約1時間の映像を観たあと、座談会を持ちました。
 映像は、沖縄でくりかえされてきた米軍機事故の歴史と保育園上空を飛び交う米軍機の映像から始まり、2018年からの政府要請の様子、保育士さんやお母さんたちからのメッセージが次々と映し出されました。
 とくに政府要請の場面では、「東京でこんなことがあったら1年も放っておきますか? 東京の子どもの命と沖縄の子どもの命と、重さが違うんですか?」と追及するお母さんたちの怒り・悔しさが胸に迫ってきました。
 また、神谷園長の「沖縄の民意は何度も表されているのに状況が変わらないということは、これは沖縄の問題ではない。日本の問題であり、あなた方の問題です」という訴えが胸に突き刺さりました。
 上映後の座談会では、幼稚園の理事長さんが、子どもの成長にとって園庭がいかに大切かということを語りました(上の囲み)。
 また、最近、軍用機の低空飛行を山梨でもよく見かけるようになったという話が出て、空の安全は日本全体の問題だ、緑ヶ丘のお母さんたちと同じ気持ちで周りの人たちに話していこうと確認しあいました。(玉井由佳)

園庭は子どもたちの育ちの場所

 子どもたちにとって園庭は育ちの場所、遊びの場なんです。先生たちが授業するのとは違う。子どもたちどうしが園庭で思いっきり遊ぶことによって、1人ひとりが成長していくんです。
 たとえば鬼ごっこ。鬼になった子どもは、自分の味方は誰もいない、残りの10~15人は敵にまわるという立場におかれる。幼児にとっては過酷な経験で「どうしたらいいんだろう」と、とても辛い。しかし、そういう経験をすることによって自分が逃げる番になった時、鬼の気持ちがわかる。わざと鬼に捕まろうとする子どももいる。そういう気持ちが育つのが鬼ごっこ。
 狭い保育室の中ではできない。園庭が自由に使えないことは、保育が半分以上は機能していないということであって、子どもたちにとっては死活問題です。

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米軍ヘリ都心で実戦訓練か?

 東京の空で、米軍ヘリが低空飛行を繰り返している――毎日新聞の連載記事「特権を問う」をご覧になりましたか? 取材班の調査開始(昨年7月)から、米陸軍ヘリ「ブラックホーク」や米海軍ヘリ「シーホーク」の都心低空飛行が常態化しているというのです。
 3月5日の記事では、神奈川方面から飛来したシーホーク2機が「スカイツリーを中心に8の字を描くような飛行をしながら急旋回を繰り返す格好で、展望デッキ付近を計6回通貨した」(昨年8月27日、上の写真と図)といいます。
 2月24日の記事は、ブラックホークが「新宿駅の真上を約200㍍の高さで通過し、周辺のビルをかすめるように飛んだ」。2月27日の記事は、シーホークが「渋谷駅周辺の繁華街や浜松町周辺のオフィス街で低空飛行していた」と。
 日本の航空法は、人口密集地では航空機から半径600㍍内にある最も高い建物の上端から300㍍の高さを「最低安全高度」とし、それよりも高く飛ぶことと定めています(左下の図)。米軍機の飛行は、これを全く無視した危険なものです。

沖縄では低空飛行が激増

 沖縄では米軍による低空飛行訓練が激増しています。地元では「高度と頻度が異常だ」「こんな低空は今まで見たことがない」と抗議の声があがっています。米軍側はMC130J特殊作戦機による「典型的な訓練」と返答、岸防衛相や菅首相は「日米安保条約の目的の達成のために重要な訓練だ」と容認しています。
 人々の生活と生命をおびやかしてまで低空飛行訓練しなければならない「日米安保の目的」って、いったい何なのでしょうか。

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