「運転士」「車掌」がなくなる?

https://www.doro-chiba.org/ga/200131syokumeihaisi.pdf


「運転士」「車掌」がなくなる?

JR東日本は「運転士」「車掌」の職名を4月1日から廃止するといっています。
私たちは反対します。
これでは  鉄道の安全が壊される!

「自動運転」導入で乗務員いらない?
NO!


 そんなことはありません。鉄道業務は多くの乗客の命を預かる仕事です。どんなシステムを導入しても、「自動運転は欠陥を起こす」「安全装置が作動しない場合もある」という前提に立つ必要があります。その時、機械に安全は守れません。最後に安全を守るのは現場の運転士であり車掌です。

「最大10年まで」経験は必要ない?
NO!


 JR東は4月1日以降、乗務員に「最大10年」で別の職場や職種に異動させるといっています。「乗務員の経験は10年で十分」と言わんばかりです。しかし、乗務員は各線路の特徴や様々な経験を蓄積して安全を守っています。その経験が「最大10年」では安全を守るための技術が継承されなくなってしまいます。



シーサイドライン事故
自動運転で逆走し衝突
安全のため運転士・車掌は必要!

人がいれば止められた事故

 昨年6月1日、横浜市のシーサイドラインで無人運転列車が逆走して車止めに衝突。乗客約50人のうち重傷6人など14人が負傷しました。原因はケーブル断線でした。緊急時にブレーキをかける安全装置は終着駅での逆走を想定しておらず作動しませんでした。
 乗務員がいれば緊急ブレーキをかけられたはずです。しかし、無人の列車は加速しながら車止めに衝突。運転指令所が異常を把握したのは衝突後でした。
 昨年9月にはフランス・パリの地下鉄で無人運転の列車が停車するはずの3駅を通過して走り続けるということも起こっています。必要なところに必要な人間がいないことは、鉄道の安全にとって一番の問題です。

「緊急停止」にも技術・経験必要

 JR東は来年3月、常磐線に自動運転を導入する計画を発表しています。次にワンマン運転化を進めて、その先には運転士を「緊急停止用の保安要員」に置き換え、「ドライバレス運転」にすると公言しています。
 運転士であれば、いきなり非常ブレーキをかけずに状況に応じて速度を緩めることもできます。一方、緊急停止しかできない保安要員では、列車を止めることを躊躇しやすくなります。異常時対応や荒天時の速度制限などでの混乱が事故につながることも考えられます。安全を守るためには技術と経験が必要なのです。

働く人をないがしろにするな!

 毎日、乗客の命を預かり列車を運行するのは現場の乗務員です。運転士・車掌の職名には、鉄道の安全と命を守ってきた歴史と誇りが込められています。「自動運転」を口実に踏みにじるなど絶対に許せません。
 現場で働く人から誇りを奪い、諦めさせ、ないがしろにして権利と労働条件を解体する。そうやって利益だけを追求した先に鉄道の安全はありません。私たちは運転士・車掌の職名廃止に反対します。

JR東日本に抗議の声を!
◇「ご意見・ご要望」の連絡先◇
電話:050-2016-1651(9~18時)
メール:https://voice2.jreast.co.jp/

動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)とは?

 動労千葉はJR東日本とグループ会社の労働者で組織する労働組合です。
 1987年の国鉄分割・民営化に対しては、2波のストライキを闘いました。現在も「国鉄1047名解雇撤回」を掲げて闘っています。
 JR移行後の職場では、外注化と非正規職化に反対し、外注化を12年間にわたり完全に阻止しました。
 レールが次々に破断する事態には危険箇所で速度を落とす安全運転闘争で160㌔のレール交換を実現させました。闘いの場をグループ会社の労働条件改善にも拡大し、闘う労働運動復権にむけて奮闘しています。

ホームページはこちら → https://doro-chiba.org/

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