以下、1月21日の新塾反戦デモに先立つアルタ前でのリレーアピールより、改憲戦争阻止大行進三多摩の労働者の発言です。
昨年11月29日、米軍横田基地所属のオスプレイが屋久島沖で墜落しました。4月には陸上自衛隊ヘリが宮古島沖で墜落しました。いずれも、沖縄・南西諸島を出撃基地・戦場として中国侵略戦争の準備を進めている中で引き起こされた事故です。オスプレイは普段から横田基地周辺を低空飛行し、リアハッチから銃口を住宅街に向けて飛んでいますが、それも中国侵略戦争のための訓練です。絶対に許せません。
自民党の裏金問題も、単なる裏金問題ではありません。パーティー券を買って「献金」していたのは三菱重工業など軍需産業です。戦争で儲けようという企業が自民党と癒着し、戦争へと突き進んでいる中で起きている腐敗です。岸田は裏金の犯罪人である自民党幹部を集めて「政治刷新本部」なるものを新設しました。しかし、その「最高顧問」に就任した麻生太郎は8日、福岡で行った講演で、「台湾有事に際して台湾は中国と戦ってくれるのか。台湾に戦ってもらわない限り邦人救出はむずかしい」「われわれは台湾海峡で潜水艦、軍艦を使って(中国と)戦う。台湾有事は間違いなく日本の存立危機事態になる」などと発言しました。明らかな中国への戦争挑発、宣戦布告です。岸田の「政治刷新」とは、あらゆる腐敗と犯罪を居直って自らの権力を維持しつつ、中国侵略戦争に本格的に突き進む「戦時内閣」へますます純化していくということです。 1月2日に羽田空港で発生したJAL機と海上保安庁の航空機との衝突事故も、中国への戦争と新自由主義による安全原則の破壊がもたらした人災でした。 滑走路に侵入し、事故を起こした海保機の機長は、事故前日、沖ノ鳥島で中国船の警戒監視の任務についていました。「有事」には民間機より優先されるという意識がはたらいたのだと思います。他方、離発着が「60秒に1・5本」という羽田空港の超過密化と航空管制官の削減も事故の背景としてありました。その中で、震災対応に対する政府への怒りの高まりを恐れた岸田が、有事対応の予行演習も兼ねて、羽田を使って救援物資輸送を強行したことが、今回の大事故を必然化させたのです。 さらに防衛省は、昨年4月に宮古島沖での墜落事故を起こして以来、任務飛行を停止していたCH60ヘリを8日、災害対応を口実に初めて投入しました。17日には、在日米軍の同型ヘリでの救援物資輸送を「トモダチ作戦」と称して行っています。2011年3・11東日本大震災時の「トモダチ作戦」が核戦争を想定した訓練の場とされたように、今回も災害を口実とした軍事訓練を行っています。 パレスチナ・ガザでは、イスラエル軍による病院や難民キャンプへの攻撃、ジェノサイドが続いていますが、日本はアメリカとともにイスラエル軍の作戦を「自衛の権利」と擁護し続けています。さらに、上川外務大臣が7日にウクライナを訪問し、殺傷兵器の輸出解禁への転換をもって支援を表明。10日には、沖縄県民の多数が反対する辺野古新基地建設の埋め立て工事を、国の代執行という形で暴力的に始めました。何が「民主主義」だ! 「法の支配」だ! そんな建前などかなぐり捨て、被災地の苦しみをよそに戦争へと突き進んでいるのが岸田政権ではありませんか! 岸田政権をたおそう! 岸田は許せない! そう思っているすべてのみなさんに、今日のデモに加わってほしい。 さらに私たち大行進三多摩は、来週1月28日にも吉祥寺反戦デモを行います。14時、吉祥寺駅の北口広場に集合してリレーアピール、15時30分、井の頭公園内から反戦デモに出発します。多くの労働者・学生のみなさんの結集を呼びかけます。