3・11実ニュース 第3号

http://fukushimaaction.blog.fc2.com/


「福島は安全」と楢葉町で集会!?

 清水修二福島大学名誉教授らが執筆した『しあわせになるための「福島差別」論』(かもがわ出版)という本が出版されました。論陣をはる軸は日本共産党系の学者です。彼らの言説にのっかり、著名な作家が「心配された小児甲状腺がんも含め、被曝の健康被害が限りなくゼロに近かったどころか、事故による追加被曝量そのものが、しろうとの予断はおろかおおかたの科学者の予測すら裏切ってきわめて低かった」(池田香代子氏)と断言するなどたちの悪い本です。清水氏は、「原発事故がもたらした差別と分断を乗り越えるには、『科学的な議論の土俵を共有すること』」と述べますが、事故からたかだか5、6年の、しかも不十分なデータで、放射能の影響を「ほとんど問題ない」としてしまうことが科学の名に値するでしょうか。「放射線被曝の問題は一度『原発是か非か』という政治的次元から切り離して生活の次元で論じることが肝要です。」(清水)にいたってはあきれてものも言えません。

避難者と保養に攻撃の矛先を向ける本末転倒

 この清水氏らが呼びかける「2018原発のない福島を! 県民大集会」が3月17日、福島第一原発からわずか15㌔の楢葉町の天神岬スポーツ公園で開催されます。「子どもを『安全な場所』に保養に出すという行動は、福島が『危険な場所』であることを認める行動でもあります。それは農産物の生産者を苦しめ、保養に子どもを出していない親を苦しめ、福島で子育てをしているすべての親を苦しめることになりはしないか」(清水)と述べ、原発再稼動へ突き進む安倍政権にではなく、攻撃の矛先を避難者や保養に向ける彼らは、「福島は安全」キャンペーンの確信犯です。

被曝労働拒否で闘う動労水戸につづこう!


 トランプと安倍が本気で核戦争を始めようとしているいま、福島から再稼動にも核戦争にも反対していく労働組合の真価が問われます。被曝労働拒否で労働者も住民も守ろうと、常磐線全線開通絶対反対で闘う動労水戸・動労福島とともに3・11反原発福島行動’18に参加しよう!




「闘う相手は国家権力」。米沢自主避難者裁判

 米沢の雇用促進住宅に自主避難している人たちのうち8世帯に対する住宅明け渡し要求訴訟の第2回口頭弁論(1月12日、山形地裁)を傍聴しました。被告とされた自主避難者を代表して福島市から避難している武田徹さんが陳述しました。武田さんは米沢に住み続ける理由について「住宅補助が打ち切られ生活は苦しい。福島の土壌は汚染されたままで子どもの内部被ばくが心配で帰れない。地域のつながりも奪われた」と訴えました。
 記者会見と報告会で武田さんは、「私たちが闘っている相手は国家権力。だからなかなか声を上げられない。私はみんなの声を代弁していると思っている」「避難者の個々の事情を無視して、一方的に補助を打ち切る、そんなやり方はまちがっている。正していく」とキッパリ。
 「武田さんたちを絶対孤立させない! 最後まで闘う!」と涙ながらに決意を語る他県への避難者の方もいました。武田さんのおつれあいと娘さんの毅然とした姿がとても印象に残りました。裁かれるべきは国と東電です。本末転倒をゆるさず、共にたたかいましょう。
(ふくしま合同労組委員長・市川潤子)

次回実行委員会のお知らせ
☆2月19日(月)夜7時から
☆郡山市です(会場未定)

【3.11反原発福島行動】サイトへのリンク

このブログの人気の投稿

第一交通武蔵野分会NEWS 第19号

多摩連帯ユニオン 労働相談