都庁解雇弾劾ニュース No.16

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7・27−8・1労働委員会審問やりぬく!
解雇責任は都・小池に!
はなまるの苦しい居直り逆証明

 7月26日、都庁レストラン解雇撤回の東京都労働委員会第1回審問が開かれました。50人近くの仲間が傍聴、ほぼ満杯となりました。審問後、呼びかけ人の根津公子さんが「これは小池による政治的解雇だと本当によくよくはっきりわかった。安倍と小池を倒しましょう!」と述べられました。

解雇の不当性は明白!

 解雇当該の柿沼さんは、1時間にわたり、議事堂レストランで働き始め、同僚が脳梗塞で倒れるなど劣悪な職場で仲間と「組合を作ろう」と話し合ってきたこと、一昨年11月頃から東京都が福島の避難者を追い出しにかかろうとする状況に、職場で反対署名を集め始め店長含めて応じたこと、昨年3・31の都庁包囲デモー4・1常磐線浪江延伸反対闘争に至って、直後の4月3日に政治的解雇された経過について明らかにしました。
 続いて証人に立った東京西部ユニオン山本副委員長は、はなまると都の不当労働行為を明快に断罪しました。雇用契約書のねつ造をはじめはなまるの労働者支配のデタラメさ、それが都の責任のもとで行われていたこと、特に、3・31都庁包囲デモ~4・1浪江行動を経て急転直下で経営側の態度が一変する中に、東京都・小池こそが解雇の真の責任者であることを暴きました。
 2人の陳述に対して、「はなまる」側代理人弁護士は「雇い止めと言っているから解雇ではない」という笑止千万な詭弁やら、「雇用期間が違う雇用契約書を作っていたこと」を70人以上の労働者にやっていた不法行為を自ら明かして「柿沼さんだけにやったのではない」などと恥知らずが極まっていました。また東京都は、反対尋問を完全に放棄し、傍聴席から「マジメにやれ!」「お前たちこそ解雇の首謀者だ!」と怒りの声がとびました。3時間にわたる審問終了後、中村仁さん(動労千葉)が、「国鉄解雇の撤回とともに、都庁レストラン解雇も撤回させよう!」と訴えました。
 審問の前に昼休み街宣、審問後には報告街宣をやり、注目と真剣な署名など、安倍・小池への怒りが日に日に強まっていることが実感できます。たたかいは、改憲・戦争阻止の歴史的な運動の爆発を通してさらに発展させることができると確信しました。

 8月1日は第2回審問です。㈱はなまる側3人、東京都議会局1人の証人に対して、東京西部ユニオンと合同・一般全国協の仲間が尋問で鋭く追及し「小池都知事による福島署名解雇」本質が明らかになりました。
 この日、㈱はなまるは全国から30人もの社員を傍聴動員、証人に「下手な事を言わせない」圧力かと思われます。1人目の証人は団交にも参加している浅野部長。ビラの内容も確認せず、「(ビラや署名を)嫌がっている同僚がいる」ことを「注意」~「解雇」の理由にしておいて、「嫌がっていた労働者」に事実確認さえしていないことが暴かれ「自分が解雇を決定した」などありえないことが浮かび上がりました。
 2人目は柿沼さんと雇用契約を結んだ元店長。契約書の会社側控えと本人控えの終期が異なっていたことには「気付かなかった」。「就業規則に違反する雇用契約書は無効だ」との追及に「知りませんでした」と認めました。3人目は、組合側が一貫して団交への出席を要求していた現店長。会社の意向を受けた答えに終始しつつ「雇止めしなければならないほどのこと」とは明言できず、雇止め通告直後に退職届を要求したメールは「指示に従っただけ、その意味は知らなかった」と。柿沼さんとはいっしょにやっていけると思っていた、とも語りました。

居直り続けるほど都の関与が浮上!

 はなまるは、解雇理由を「和を乱した」と言います。ありえません。しかし3・31都庁包囲デモ―4・1浪江闘争で急展開した実態は隠せません。会社は「雇止めに至る証拠」をいつどこから収集したか問われ、4・3の雇止めを受けて組合が団交申し入れをした後、代理人弁護士が一部の社員にヒアリングし、持っていたビラなどを集めたと認めました。
 都議会局の証人はこの間赴任した議会局監理部経理課長。都庁レストランは業務委託でなく、使用許可であり協定書の範囲での関係であると逃げ続けました。
 雇止めを実際に決定した者を証人として引き出す闘いへの大きな一歩になりました。その背後には黒幕の小池都知事がいます。改憲・核武装と真っ向から闘っていく夏~秋の闘いは、労働者の反乱と団結した闘いです。その新たなスタートを切りました。審問打ち切りさせずに闘います。

当面の行動
●都庁前座り込み
△8・23(木)17−19時
●労働委調査
9.25(火)17時半より
広島・長崎・福島と結び、改憲阻止!



10月「開場」許さない!
「豊洲を止める会」決起集会

 7月12日、「築地を活かし、豊洲を止める総決起集会」が築地市場厚生会館にて開かれました。5人の仲卸の原告を先頭に、築地関係の皆さんがお忙しいなか続々参加!全体で100人で会場はあふれました。
 原告で「止める会」代表の仲卸の宮原さんは、震度6強の地震で倒壊や液状化、メタン爆発の可能性がある豊洲新市場は「人体実験ではないか。お客さんを絶対に行かせてはならないし、私も行きたくない」と絶対阻止の思いを宣言しました。
 構造一級建築士の仲盛さんは、日建設計による豊洲の耐震偽装はもはや犯罪行為であり、その違法は言い逃れられないと鋭く指摘。多くの参加者から発言が。もし豊洲に移転したら、「大間のマグロは売れない」と業者の方から言われている(理由は、汚染の疑いがあるだけでなく、豊洲新市場が「使えない」欠陥設計であること)などなど…。それぞれ、原告以外の仲卸の方々が会場から切々と語られていた姿に、築地の歴史の奥深さを実感するとともに、築地で働く方々が団結して移転を拒否すれば、絶対に勝てると確信しました。

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