第一交通武蔵野分会NEWS 第5号

https://drive.google.com/file/d/0B2HgPUAlbi38dHVrYzRNRlUxZ2M/view?usp=sharing


「労働条件の不利益変更」を許すな!
全員期間の定めのない正社員と明言

 第2回団体交渉で、旧ユアーズで採用後5年未満のため、半年の期間雇用になっていた乗務員について、会社側から「全員期間の定めのない正社員と認識している」との言質を勝ち取ることができました。また、第1回団体交渉で要求した「就業規則」の内、出し渋っていた「乗務員服務規則」などを提出させました。
 一方会社側は、「賞与規定」「賃金モデル」「新・旧賃金比較表」「自動車保険の契約内容」「事故時の乗務員負担に関する規程」など、乗務員の生活に直結する重要書類については、6月12日現在、いまだに開示を渋っています。

違法だらけの労働条件改悪

 第一交通武蔵野は旧ユアーズから事業譲渡を受けただけで、法律上は単なる事業の継続にすぎません。にもかかわらず、これまで「賃率切り下げ」「就業規則改悪」など「違法だらけの労働条件の不利益変更」を強行してきました。
 賃金についていえば、1月21日・22日の両日に行われた説明会に、会社側から第一交通(株)安藤営業次長、第一交通武蔵野(株)田頭社長、飯野常務の都合3名出席の席上で、会社側が賃金を「賃率(=分率)」という言葉で説明をしたのを、我々乗務員全員が確かに聞きました。また、会社の言う「ボーナス」が、実は賃金の一部をあらかじめ分離して4か月ごとに支給する、いわゆる「分離給」に過ぎないものであるとの一方的な説明も受けました。
 その後、会社側は、◯◯組合員の「合法的な労働者代表選挙」を行うようにとの申し入れ書を黙殺して、「違法な方法で任命した労働者代表」に署名押印させて労基署提出の書類ををでっちあげ、「労働条件の不利益変更」を強行しました。
 その一方、第一回団交で会社側は「賃率(=分率)などない」と強弁し、第二回団交では、分離給をボーナスとすることを当然だとでも言わんばかりに、恥ずかしげもなく返答しました。それならなぜ労基署提出の「賃金規定」にそのことを記載しないのですか。このような二枚舌が世間一般に通用するはずはありません。

欺瞞だらけの『ミドリ十字』と卑劣極まる『闇給与』
儲けは会社に、リスクは乗務員に


 労働組合加入以前から、◯◯組合員のもとには「物損事故を起こしてしまい『無事故記録のミドリ十字を台無しにしてほかの乗務員に迷惑をかけるつもりか』と圧力をかけられて全額自己負担させられてしまった」との訴えが届いていました。
 「無事故記録150日」などと大書きされたポスターは、それをネタに乗務員に自損事故時の全額自己負担をさせるための小細工に過ぎないのです。
 さらに、就業規則の2項目(14条、36条7)を組み合わせて、損害金額の大きい事故の場合に自動車保険を使わせずに、100%乗務員と保証人の負担とした上で解雇できる仕組みまで用意されています。
 我々の賃金の「無事故手当」の1万円も、実際には「賃率」の内側に入っていて、控除されるだけのものであることは我々乗務員が一番よく知っています。
 この1点をとっても、我々タクシー乗務員の善意に付け込んだ「儲けは会社に、リスクは乗務員に」という会社の姿勢はハッキリしています。
 また、我々労働組合には、上記「物損事故時の『闇』全額乗務員負担」の他、複数の労働者から「一部の乗務員が、旧ユアーズとの賃金差額を『闇給与』として支給されている」との訴えが届いています。ここにも「乗務員を分断支配して無権利状態にしよう」という会社による団結破壊の労務政策がハッキリと表れています。

労働組合とともに団体交渉に結集しよう!!

 前回の団交で一つはっきりしたことがあります。私たち組合は、本分会ニュースで「オブザーバー(傍聴)参加」を呼びかけてきました。会社側は、それについて一度も拒否の姿勢を示さなかったにもかかわらず、実際に乗務員がオブザーバーとして団交に参加したとたんにうろたえ取り乱して「団交打切」を強行しようとし、あげくの果てに、その乗務員を追い出して監視するに至りました。このようなことはそれ自体不当な行為ですが、「オブザーバー参加拒否」をすることが異常であり「会社が乗務員に知られたくない事実がある」ということに他ならないのです。
 私たち組合は、会社側のこのような密室交渉を打ち破り、開かれた団体交渉を行うことを粘り強く勝ち取っていく決意です。
 オブザーバーとして、また組合員として、団体交渉に結集しましょう。私たち組合は、労働者の雇用と労働条件を必ず守り、団結を固めてたたかいぬきます。
 あらためて、組合への加入を訴えます。




初乗り引き下げは多忙化と労働強化

 国交省は、今年4月に申請を開始した新運賃申請数が台数ベースで7割を超えたとして、6月4日初乗り運賃を約1㌔410円程度に引き下げる方向で審査を開始することを明らかにしました。国交省はそれに向け、すでに今年7月と8月に実証実験を行うことを決めています。
 私たち組合は、この初乗り引き下げに反対します。
 交通運輸業務では安全運転が何よりも最優先です。それにふさわしい労働条件確保のためにタクシー労働者の長い闘いの中でその運賃システムは確保・獲得されてきたのです。その破壊(初乗り引き下げ)は間違いなく、①労働強化と②減収(賃下げ)となり③安全崩壊に直結します。
 したがって初乗り距離短縮運賃は安全・確実・迅速運行をモットーとするタクシー労働者の誇りを踏みにじる暴挙であり、白タク合法化と一体の攻撃です。絶対阻止あるのみです。

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