2016年3月28日月曜日

多摩連帯ユニオンNEWS(JR版) 第15号 2016年1月28日

https://drive.google.com/file/d/0B2HgPUAlbi38TmVyX0xlNm1GNDg/view?usp=sharing


ツアーバス事故 過酷な勤務「明日は我が身」
規制緩和と非正規職化が事故原因

 1月15日未明、長野県軽井沢町の国道18号線で大型バスが動労を飛び出し転落・横転し、運転手2人をはじめ15人が死亡するという、大事故が起きました。「激安」を最大の売りにしたスキーツアーの貸し切りバスでした。
 「キースツアー」が企画し「イーエスピー」がバス運行、さらにその間に仲介業者が入る、典型的な外注・委託構造がもたらした過酷運転事故です。格安バス事故が繰り返され、誰もが「明日は我が身」と感じています。

健康診断もなしで65歳に深夜運転

 運転していたのは65歳と57歳の労働者。事故発生時にハンドルを握っていた運転士は昨年12月に入社したばかりの契約社員でした。バス会社は、健康診断も行わずに虚偽報告し、年配の労働者に過酷な深夜運転をさせていたのです。
 運転手は大型バスの運転経験がなく、面接で「大型バスは苦手」と話しましたが、バス会社は、国が定める運転士教育も行わず、わずか検修2回だけで乗務を強い、4回目の乗務で発生した事故でした。

下請けにダンピング強要

 ツアーは夜に東京を出発、長野まで2人体制で22時間半で往復する予定でした。運転は14時間半、運転以外の時間は8時間です。冬の峠道は非常に危険です。「泊まりでないと請けない」というバス会社もあるほどです。それを年配の不慣れな運転手に日帰りで運転させたのです。
 スキーツアーを企画した旅行会社は、国の下限(約26万7千円)を大幅に下回る19万円で発注していました。昨冬は13~14万円だったことも明らかになっています。
 〈旅行会社=元請け〉〈バス会社=下請け〉という業界の構図によってバス会社のダンピング(不当廉売)が横行し、コスト削減のために実際に働く運転手に過酷な業務が強いられているのです。
 今回、満席でもダンピングしなければ成り立たない状況でした。このため高速料金も上限があり、料金節約で帳尻を合わせるために運転手は無理をして一般道の峠越えを選んだのではないかと指摘されています。
 原因究明はこれからですが、こうした労働環境やダンピングがなぜ生まれたのか。闘う労働組合が絶対に必要です。

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