郵政労働者部会 2020年9月23日発行

スキル評価「是正」の賃上げかちとる! 差別と低賃金固定化を許さない ■団体交渉経て「A無」→「A有」に 大勝利です! 1年間の団体交渉の結果、新東京郵便局・Uさんが8月末スキル評価で是正をかちとり、「A無→A有」となりました。 Uさんは長い間スキル評価が上がらず、低賃金が固定化されてきました。Uさんは「他の時給制契約社員に指示・指導できる」という項目が「できていない」とされていましたが、実はこの評価基準は、具体的な仕事の実態を見ていない管理者の“サジ加減”一つであることが団交で分かったのです。 ■低賃金は「自己責任」ではない! 郵政民営化後に導入されたスキル評価制度は、「競争させればよく働く」と煽り、「低賃金なのはスキルが低いから」なる自己責任論で、全体の賃金を押し下げるためのものです。 非正規社員の賃金は、まともな生活をできるような水準からほど遠いものです。ましてやコロナ禍に加え「郵政1万人削減」の報道。 労働者の使い捨ては絶対に許さない! ■職場から団結して声をあげよう 9月16日に菅政権が新たに発足しました。菅首相は「安倍政権を引き継ぐ」と言い、「自助・共助・公助」スローガンを掲げています。 アベノミクスの「命よりカネもうけ」=大企業優先政策を継続し、「公助」(政府が労働者民衆の人間的生活を保障すること)を切り捨てようとしています。「自己責任」の強調です。 団結した労働者には力があります。命と生活を守るため、一緒に闘いを始めましょう! 「かんぽ懲戒解雇許さぬ」 静岡県・郵政労働者 7月29日、日本郵便並びにかんぽ生命保険による保険不正販売への関与や管理責任があったとして、日本郵政グループは現場社員188人を含む573人を社内処分したと発表した。そのうち現場社員6人が懲戒解雇となった。以前、かんぽ保険販売の現場にいた私の考えを述べたい。 私は6人の現場労働者が懲戒解雇になったことに怒りがこみ上げた。この6人は、ただの使い捨てなのかと思ったくらいだ。 保険販売の現場で「必ず1件契約をとってこい」と言われるのは昔も今も変わらないが、郵政が国営だった時代は、企業や地域など団体で加入すると割引されるとか、年に3〜4回あるキャンペーン期間中だと旅行に無料で招待してくれるなど、加入者にとっても〝うまみ〟があり、営業がやりやすかった面もある。だが、民営化...